垂水駅前法律事務所

【離婚】浮気の慰謝料の時効は?

離婚のご相談の際、「昔、夫が浮気をしていた」という話が出てくることがあります。

 

慰謝料請求権は、被害者が損害と加害者を知ってから3年が経過すれば、時効で消滅してしまいます(民法724条)。

よって、過去3年以内の浮気であれば、当然に夫と不倫相手に慰謝料を請求できます。

 

それでは、10年前の浮気についてはどうでしょうか?

夫の浮気から3年以上経過しているので、慰謝料請求権は時効で消滅しているのでしょうか?

 

民法159条は、夫婦間の権利の時効につき、次のように定めています。

「夫婦の一方が他の一方に対して有する権利については、婚姻の解消の時から6箇月を経過するまでの間は、時効は、完成しない。

よって、夫の浮気が10年前のものであっても、離婚前や離婚後6ヶ月以内であれば、夫に対する慰謝料請求権が時効で消滅することはありません

 

これに対して、夫の不倫相手に対する慰謝料請求権については、民法159条が適用されないため、夫の不倫相手の氏名と住所を知ってから3年経過すれば時効で消滅すると考えておくのが無難でしょう(最高裁昭和48年11月16日第2小法廷判決、同平成31年2月19日第3小法廷判決参照)。

 

このように、夫の浮気については、夫に対する慰謝料請求権が時効で消滅する日と、夫の不倫相手に対する慰謝料請求権が時効で消滅する日とが異なる可能性があります。

 

くれぐれも、夫の不倫相手に対する慰謝料請求権を時効で消滅させてしまわないよう、早めに弁護士にご相談ください。

 

垂水駅前法律事務所 弁護士 松岡英和


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